
みなさんこんにちは! 今回の数珠繋ぎは、高野山東京別院の豊田眞彰さんです。
豊田さんは、意外な趣味をお持ちだとか。袈裟を脱いだら、 お坊さんらしからぬ姿に変身…?!

なぜお坊さんになろうと思ったの?
父、祖父…と代々僧侶の家系に生まれました。母の実家も寺です。正直、子どものころは親が決めた道を進んで僧侶になるのは嫌だと思っていました。そんな考えが変わったのは、高校のバスケットボール部に入部してからです。
ずっとバスケットボールをやっており、高校はバスケが強いという理由で高野山高校へ入学しました。高野山高校は真言宗の学校ですので、将来僧侶を目指す友人たちに出会い、仏教の教えにも改め
て正面から触れる機会を得ました。
そこで始めて“仏縁”を感じ、自分は僧侶になるべく導かれているのだと思い、決意を固めました。

高野山品川別院の本堂にて。神秘的な雰囲気の本堂には、香しいお香の
においが立ちこめています。祈りを捧げる豊田さんも、神々しく見えます!
修行中、思い出に残っていることは?
修行を始めたばかりのころ、まだ慣れない様子でたどたどしくお経をあげる(笑)僕のお経を聞いていたおばあさんが、ありがたそうに手を合わせてくれたこと。純粋にうれしかったです。
真言宗の中で一番厳しい修行をするのは高野山なのですが、大学卒業後、寺に1年間こもる加行という修行をしていたときのことも忘れられません。
1年間はお参り以外、何があっても外にでることができず、その間に両親が亡くなったとしても、知らせを受けることもありません。一緒に修行をしていた仲間は、その1年の間に父親を亡くしていました。
それを知ったのはもちろん修行が終わってからで、さすがにショックを受けていました。僧侶の修行をするということは、そのくらいの覚悟が必要なことなのです。
では、修行の中で一番つらい修行は?
修行はなにをやっても楽ということはありませんが(笑)。
護摩行と言って、燃えあがる火の前で結跏趺坐(けっかふざ)を組んで座り、祈る行がありますが、行が終わっても足が痛くて30分経っても歩けないことも。正座を組むよりつらい姿勢なんです。
あと、真言宗で一番大変な修行と言ったら、虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)ですね。
真言を100日で100万回唱えるとすると、1日1万回唱えることに。僧侶としての日常の仕事をしながらだと、成し遂げるのはとても難しいですね。弘法大師空海が行った修行です。
趣味はなんですか?
実は大学時代から車のレースをやっていて、今もドラッグレースに出場しています。ドラッグレースは別名「ゼロヨンレース」とも呼ばれていて、400mを一気に駆け抜けます。陸上で言うと短距離走ですね。
勝ったときの喜びは最高です。父親に言われた「何でもいいから、一番になりなさい」という言葉が胸の中にずっとあり、レースで1番を取ろうと、本当に熱中しました。
2002年には全国大会で優勝を果たしました。そのときスポンサーも付き、今では5社がスポンサーに。ありがたいですね。海外へレースででかけることもあります。

レース用の車と一緒に。レーシングスーツに着替えると、本当に別人の
よう…。こちらもかっこいいですね♪「僧侶という仕事とレースの両立
は、回りの協力があってこそ。寺の仲間や家族には、本当に感謝してい
ます」と豊田さん。

仙台ハイランドでの決勝レース。タイヤを温めてスタート準備!
働く女性にひとこと!
ぜひ写経をやりに高野山品川別院にいらしてください。慌ただしい毎日の中、心を静める時間を持っていただきたいです。寺で静寂な心を取り戻してください。本山高野山にもいつか行ってみてください。独特の気を感じて頂けるはずです。
眞彰さん、ありがとうございました!
(よしみん)
2008年7月
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